表札に防犯効果はある?表札の必要性について解説
公開日:2023/11/15 最終更新日:2023/08/16
これから家の購入を考えている方や、まだ表札を出していない方のなかで、表札の必要性はどういうものであるか、もしくは表札を出すメリットはあるのかどうかなど、表札に対してさまざまな考えがあると思います。そこでここでは、表札がどれほど重要な要素を持っているかをわかりやすく解説します。気になる方はぜひ最後までご覧ください。
表札を出す目的とは?
かつて昔は、どの家にも表札があるイメージが強かったと考える人もいるでしょう。
しかし近年では、表札を出していない家も見られるようになりました。一般的に、表札は義務づけられていないため、表札を出さなくても問題はありません。この項目では、表札の歴史や表札に載せるものについて解説します。
表札の歴史や目的
表札の歴史は古く、大正12年頃が始まりだといわれています。
普及の理由としては、郵便物の配達先が住所ではなく宛名個人になったため。表札を出す目的は、家の玄関や門などに居住者の姓名や住所などが記載されていることで、名前を周りの人に知ってもらうこと、訪問者や配達者にやさしい配慮などがあげられます。
他国ではプライバシーの観点から表札を出す文化はなく、日本特有のものです。近年では単身者や集合住宅を中心に表札がない場合が多くなりつつありますが、まだまだ表札を出すほうが多いのも現実です。
表札にのせる項目
表札にのせる項目は、「居住者の氏名」「所在地」「番地」が一般的です。家族構成もすべて記載された表札もありますが、防犯の観点からあまりおすすめはできません。
表札の意外な防犯効果!
防犯の観点から問題視されている表札。
なぜなら、表札を出すことで個人情報を他の人に知られ犯罪に巻き込まれるリスクがあるからです。とはいえ、表札には意外な防犯効果があることをご存じでしょうか?この項目では表札の意外な防犯効果について紹介します。
地域とのつながりが防犯に役立つ?
表札を出すことで、地域の方に名前を覚えてもらいやすくなる効果があるのですが、9割が一戸建てで、マンションのような集合住宅では出さない傾向にあります。
近年では近所付き合いが希薄化しており、町内でのつながりは少ない傾向にあります。そのため表札がなければ、誰か分からない、住んでいるのかもわからないなど、緊急時・災害時にも助けてもらえない、もしくは救助が遅れるといったことにもなりかねません。
表札を出すことで、近所の方とコミュニケーションをとりやすくなり防犯や災害時にも役立つのではないでしょうか。
表札を出すメリット
まず表札を出すことで、配達時に間違われることが少ないというメリットがあります。近年では、Amazonやウーバーイーツなどの配達が普及したことにより、表札を出すことで間違えて配達される可能性が低くなります。
加えて、初めての来客者にとっても、正確に来訪先を確認できるため、安心材料になりやすいです。そして先述した通り、名前を覚えてもらうことで、災害時でもコミュニケーションが円滑に進むように手助けしてくれる役割も持っています。
表札を出すデメリット
表札を出すメリットを紹介しましたが、デメリットも存在します。まず、不特定多数の人に名前や住所を知られることで、何らかの犯罪に巻き込まれるリスクがあります。
とくに、設置場所が道路に面した場合は注意が必要です。それに関連して、訪問営業をする業者に目星を付けられやすくなり、頻繫に来る可能性が高くなります。
防犯上の意識したい表札のつけ方
ここからは、防犯上に意識したい表札のつけ方について紹介します。
表札の設置場所にも工夫が必要
防犯効果を高めたいのであれば、表札を設置する場所やタイプにも工夫が必要です。
おすすめは、門柱灯や照明付の表札です。夜間も照明のおかげで明るいため、不審者が近づきにくくなります。設置場所もできるだけ、門柱や門袖に設置しましょう。表札を玄関ドア横に設置する場合では、敷地内に入らないと確認できないため、あまり得策ではありません。
フルネームは避けたほうがよい
表札を出す際に、気をつけたいポイントがいくつかあります。
名前や住所は個人情報なので、掲載するときには最低限にするほうがよいでしょう。空き巣や不審者は、子どもが何人いて、何時に留守になるなど個人情報やその家の家族構成や生活リズムを調べる傾向にあります。
このことからも、フルネームや家族全員の名前を乗せるのは好ましくないでしょう。イニシャルやローマ字だけといった、おしゃれな表札でも問題ありません。名前を乗せずの番地のみの方法もあります。
まとめ
表札を出すことで得られるメリットもあれば、そうではないケースもあります。表札の有無は地域性の関係もあり、犯罪に利用されてしまうリスクもあります。とはいえ、配達業者や初めて訪問する人にとっては、間違えるリスクを低くできる重要なポイントです。もし不安であれば、「苗字だけ」「イニシャル」「番地のみ」などといった方法もあるため、気になる方は一度チェックしてみてはいかがでしょうか。