真鍮の表札でおすすめのメーカー3選

公開日:2023/03/15  最終更新日:2023/09/20


誰が住んでいるのか、まわりに周知するのが表札の大切な役割です。みなさんの家にもさまざまなタイプの表札が掲げられていることでしょう。今回の記事では、表札づくりの参考として、真鍮の表札でおすすめのメーカーを3つ紹介します。それぞれの特徴を理解したうえで、今後、新調するときなどのヒントにしてみてください。

KOTOBUKU

KOTOBUKUの画像

KOTOBUKU(有限会社 寿製作所)
住所:大阪府大阪市平野区加美東6-2-31
TEL:06-6792-7206

具体的な商品について触れる前に、表札の歴史を少しおさらいしておきましょう。今ではごく当たり前にあるものですが、その歴史は意外に浅いものです。明治4年に制定された戸籍法などの影響により、習慣として取り入れられたのが始まりでした。さらに、大正12年の関東大震災で壊滅的な被害を受けた後、再建時に誰がどこに住んでいるのか区別できる表札が一般的に広まったといわれています。つまり、現在のように定着したのはわずか100年前のことだったわけです。

そんな表札ですが、今ではたんに住人を判別するだけでなく、その家の個性を表すアイテムにもなっています。形式にしても、ガラスや陶磁器、タイル、天然木、アクリル、さらにLED付のものなどいろいろ。その中でも、真鍮表札は、独特の魅力を放っています。その特徴といえば、素材の特質上加工しやすく、デザイン性に富んだ表札づくりが可能なことです。

また、経年劣化にともなって変化する独自の風合いを楽しめることも、大きなメリット。いわば、家そのもの、そして家族の歴史が表札の移ろいと重なっていく、そんな味わい方もできるわけです。

はじめに紹介するKOTOBUKUは、真鍮のオーダーメイド表札を手がけるメーカーのひとつです。切り文字表札、ハンドルタイプ表札、プレート表札、という3タイプの手づくり表札を提供しています。KOTOBUKUの切り文字表札は、ヘアライン、バイブレーション、ハンドスクラッチ、鏡面など、表面のテイストにもこだわれるシリーズです。蜜蝋ワックス仕上げが標準スタイルなので、時の経過とともに変わる趣まで堪能できます。

また、KOTOBUKUでは浮かせ文字に対応しているところもポイントです。ハンドルタイプ表札は、文字の下にバーをセットしたもので、壁面に映る美しい陰影が持ち味となっています。フォントには、複数のヘアラインをはじめ、ラフ仕上げ、黒つや消し塗装などのデザインがラインナップされています。本体価格は4万8,400円(税込)で、納期は40日ぐらいかかります。シンプルさが際立つのは、プレート表札でしょう。厚さ4mmの無垢材プレートを使用し、洗練された佇まいが特徴です。

エッチング加工で彫刻するため、耐久性も抜群、とくに屋外での使用に重宝します。表面コーティングには素地、ワックス仕上げ、クリア塗装、さらに文字色を含めれば、フルオーダーで14パターンそろい、好きなものを自由に組み合わせできます。KOTOBUKUでは個人だけでなく、店舗・ブランドサインや会社銘板など金属看板のオーダー製作を行っています。

株式会社丸三タカギ

株式会社丸三タカギの画像

株式会社丸三タカギ
住所:大阪市阿倍野区阪南町1丁目44-3
TEL:06-6624-0303

続いては、大阪市阿倍野区にある株式会社丸三タカギの登場です。その特徴は、大きく分けて3つあります。

まずは、業界最多といわれる37色のカラーバリエーションです。なぜ多彩な色表現ができるかというと、株式会社丸三タカギはこれまでの歴史の中で特別な塗装技術を培ってきたからです。バラエティに富んだカラーがそろうのは、選ぶ側からすればうれしい要素にちがいありません。

次に紹介したいのは、株式会社丸三タカギのモノづくりに不可欠な妥協を許さない姿勢です。卓越した技術をもつ職人たちがひとつひとつ手づくりし、量販品にはない価値まで高めていきます。まさにクラフトマンシップのよい見本といっていいでしょう。優れたモノづくりに必須の細部を突き詰めていくこだわりも、持ち味となっています。神は細部に宿るという格言通りに、塗装と金属加工技術の両面から細かいところまで目を配り、日々表札づくりに取り組む。

それが、株式会社丸三タカギの大きな強みです。具体的にどんなものがそろっているのか、まずは、エッチングシリーズから見ていきましょう。これは銅の色味や質感を活かしたもので、シンプルなテイストが特徴的です。印字形式はエッチングで、さまざまなフォントにも対応。6種のタイプがあり、2万1,870~2万8,380円(税込)の価格幅となっています。

続いては、コンチェルトの紹介です。ステンレスと真鍮イブシを使ったものがそれぞれ2種類あり、どちらともシックでクールな印象を漂わせています。価格は4タイプすべて5万2,800円(税込)です。フレイミックスβは、本体がアルミ、切文字にステンレスT2を使用し、印字形式がカットインの一連のシリーズとなっています。矩形のデザインがエレガントで、独特の風合いを醸し出すエイジングカラーがひときわ映える商品です。

4つのタイプがそろっていて、5万6,100~5万9,400円(税込)の価格帯に分かれています。最後は、6タイプそろうプラスエイジングシリーズで締めくくりましょう。素材はみなステンレスですが、それぞれに異なる色合いや模様を楽しめるのが特色です。印字形式はドライエッチングで、価格は3万3,000円(税込)となっています。

DAYSPRODUCT

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株式会社DAYS PRODUCT
住所:千葉県柏市逆井456
TEL:080‐7017‐8803

3つ目に紹介するのは、DAYSPRODUCTというメーカーです。若き職人が取り組むDAYSPRODUCTの真鍮表札づくりには、5つのポイントがあります。

ひとつは、家のスケールに合わせた5つの表札サイズを提供していることです。表札づくりでは、素材やデザインにこだわることはもちろん、家自体とのバランスも大切な要素になります。不釣り合いなものを選ぶと、チグハグな印象にもなりかねません。ただ、正直いってどうすれば最適なサイズを導き出せるのか、疑問に思う方もいることでしょう。

その点、DAYSPRODUCTでは、あらかじめ用意された5つのサイズ、XS、S、M、L、XLからピッタリなものを選ぶだけです。まるで服のサイズをセレクトする感覚で問題が解決します。これに関連して、DAYSPRODUCTでは表札の具体的なイメージを共有できるサービスも実施しているので、安心面でのフォローも万全です。サイズが決まれば、あとはカラーリング選びが重要になってきます。真鍮色と2種類のアンティーク色があり、門柱のタイプや家の外観との兼ね合いを見極めたうえで、好きなものを選べるシステムです。

ちなみに、少しでも劣化を遅らせたい方には、有料オプションとしてコーティング加工を利用するのもいいでしょう。つや消し、つや有りの2通りの加工法があって、実際のリアルな仕上がりを把握したいなら、無料のカラーサンプルの貸し出しが貴重なヒントになります。

次に挙げたいのは、使用する素材についてのこだわりぶりです。数ある中からDAYSPRODUCTがなぜ真鍮を選んだのでしょうか。月日によって生み出される味わい深さと屋外でも強い耐久性。この2つがその理由です。多くの素材では経年劣化が問題になってきますが、真鍮の場合かえってわびさびにも通じる佇まいが効果的に表れます。そこに注目したわけです。

最後の5つ目のポイントには、自社工房での手づくりを徹底していることが挙げられます。ハンドメイドの職人仕事は確かに手間暇がかかるものです。しかし、時間と労力をかけた分だけ、ふさわしい結果を手にできるのも事実でしょう。洗練されたデザイン性に加え、ひとつひとつ手づくりすることで高品質な強度も実現。家のシンボルとして長きに渡って活躍します。気品に満ちた情感は、既製品にはない魅力です。選べる項目として、フォントをはじめ、サイズ、色、名字のタイプ、大文字小文字、番地がセットになったものなどがあります。

では、料金設定はどうなっているのでしょうか。1世帯分の基本料金、送料込みで4万6,000円(税込)に、各カテゴリーの条件次第で追加料金が計算される体系になっています。たとえば、名字の文字数では1~8文字以内は無料ですが、それ以上になると1文字ごとに別途費用がかかります。つや消し、つや有りのコーティング加工も同様です。納期の目安は、約4~5週間となっています。

まとめ

いかがだったでしょうか。表札の役割は、居住者をはっきりさせること、あるいは配達などの利便性を高めるためのものだけではありません。その家の個性をも象徴する、いわば顔としての機能をもち合わせています。市民に名字が許された明治時代を皮切りに、関東大震災の後、表札は加速度的に人びとの間に浸透していきました。

今回紹介したのは、KOTOBUKU、株式会社丸三タカギ、DAYSPRODUCTの3つのメーカーです。どれも職人による手づくりが共通点で、それぞれに特徴があり、工夫や趣向を凝らし、日々、表札づくりに励んでいます。紹介した情報の中で、みなさんが気になったものはあったでしょうか?

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